今回は、地震保険に関する書籍をご紹介させていただきます。
たまたま、本屋さんの新刊コーナーで見つけたのですが、大変分かり易く勉強になりました。
特に不動産投資向けのものではなく、一般的な地震保険の本ですので、これから自宅を購入しようと考えている方にも大変参考になると思います。
私も以前そうだったのですが、地震保険について以下のような誤解を持たれている方も多いのではないでしょうか。
・大規模な地震が発生した場合、保険会社が補償しきれないのではないか
・明らかに目立った被害がなければ支払の対象にならないのではないか
・保険会社の審査が厳しくあまり保険金が支払われないのではないか
上記の内容は、本著を読まれれば大きな間違いであることが分かります。
また、既に保険に入っている方でも以下のような基本的事項を知らない(忘れている)方も多いのではないでしょうか。
・地震保険の補償は最大で火災保険の半額
・補償内容はどこの保険会社でも同じ
・保険料もどこの会社でも同じ
・政府が補償の義務を負う公共性の高い保険である
・適切なメンテナスがされていれば、建物の時価が半額以下になることはない
・建物の認定基準は「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階
・建物だけでなく家財も保険に入ることができる
とりあえず地震保険に入っているがよく分かっていないというような方も、基礎知識の再確認ができて、今後の保険内容の見直しに役立つと思います。
「『万が一』に役立つ!地震保険入門とその落とし穴」 阿藤博裕監修 2018年
一般社団法人全国建物損害調査協会理事の方が監修されています。地震保険の仕組みや重要性、保険の金額、保険の支払い額はどのように決まるか、地震保険に関わる人の利害関係、鑑定結果に満足できない場合には、など基本的な事項が分かりやすく説明されています。
写真で見る判定事例では、一見大きな被害がないようでも、建物内部を含めて詳細に調査を行うことで、全損扱いになった例があること、また、保険の支払いが適正かセカンドオピニオンを行う被災調査会社があることなどが分かり、大変勉強になりました。
不動産投資に興味はあるものの、地震のリスクが怖くて始めれらないという方は結構いらっしゃると思います。
しかし、しっかりと火災保険・地震保険に入っていれば、必要以上にリスクを感じる必要はないように思います。(私は全ての物件で保険加入しています)
特に中古の物件で土地値の割合が高いものを狙って購入すれば、大きな被害にあっても損をする可能性を低くすることが可能です。
不動産投資に関する本を数冊読めば、他の投資や事業と比較して、諸々のリスクをコントロールし易い投資だということが分かると思います。
リスクばかり気にしていると資産を大きく増やすことは難しくなりますので、少しでも興味があれば一冊手にとってみることをおすすめいたします!!
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