この間、セミリタイアのリアルについて綴っています。
今回は、会社を退職することについて、「会社の方々へどのように説明し、反応はどうだったのか?」について綴りたいと思います。
前提として、私が勤めていた会社は、旧来の日本型企業の風土ががっつり残っているところです。
今どき珍しい年功序列の見本のような給与体系で、黙々と働いて年齢を重ねればどんどん昇給していき、大して出世していなくても40代ともなると結構な給料をいただけます。
大きなマイナス評価も殆どつかなく賞与もあまり変動しないので、定年まで安定した収入を得られるホワイトな職場でした(笑)(どれだけ頑張って成果を出しても給与の差がつかないのである意味ブラックとも言えますが)
40代で転職する人は極めて少なく(20代~30代半ばはそこそこいます)、起業するようなチャレンジ精神のある方も殆どいない(というか今まで聞いたことがない)です。
当然、40代でセミリタイアするなどというのは、前代未聞で創業以来初かもしれません(笑)(50代中盤くらいで、早期退職する人はちらほらいます)
退職に当たっては、私は以下のスタンスで一貫した説明をしました。(20~30人くらいは直接話をしています)
・退職理由
「家庭の事情」と「自分の望むワークスタイルの追求」で「会社への不満」ではない
※ブログで全くお伝えしていないですが、実は家庭の事情もあります
※信頼している人には不満も共有しています(笑)
・退職後の職業
「転職」ではなく「以前からやっている不動産賃貸業に専念」
※転職でないことは全員に説明
※聞かれなければ何を生業とするか特に説明していません
※上司や一部の特にお世話になった方々には自分から概要程度を説明
・「セミリタイア」という言葉は使わない
そして、反応は概ね以下のよう感じでした。
●詳しく説明していない方々
・「家業を継ぐのですか?」
・「起業するなんて凄いですね」
・「思い切った決断ですね」
・「退職するとは全く予想外で残念」
・「会社に残って頑張るより独立したほうがいいですね」
・気を遣って何も聞いてこない・反応なし(笑)
●詳しく説明した方々
・「家賃収入で生計を立てられるのは凄いですね」
・「よくそんな若い時から不動産に目を付けたね」
・「退職するとは全く予想外で残念」
・「会社に残って頑張るより独立したほうがいいですね」
・「羨ましい!!」(笑)
まあ、根ほり葉ほり聞いてこられる方はいなかったので、皆さん何となくの理解だと思います。(最近一緒に飲んだりしている方々は別です)
私としては、お世話になった方々に義理を果たしたかった(出来る限り嘘をつかずに説明をする)だけなのでそれで十分です。
どちらも共通していたのは、「退職するのは予想外で思いもよらなかった」と驚かれたのと、「いなくなってしまうのは残念だが、会社に残って定年まで頑張るより、自分で事業を頑張ったほうがいい」という有難い反応でした。
仕事は頑張ってこなしていたのと、会社では今まで「転職したい」とか「何か違うことをやりたい」といったネガティブなことを一切口にしてこなかったので、皆さん定年まで頑張るものだと思われていたようです。
また、会社に残ってもこれから苦労することが明白(会社の将来性や今までの私の苦労を考えると容易に想像される)であり、自分で好きな事業をやって生計を立てられるならそのほうがいいと言っていただいたのだと思っています。
あと、結構多かったのが、「親のやっている事業を継ぐのですか?」といった反応でした。
今までの職歴は全く不動産と関係ないですし、不動産関係の資格も何も保有していないので、そう思われるのも当然かも知れません。(退職の意思を伝えるまで、職場で不動産に関して誰にも話をしたことはありません)
「自力で築いてきたものではない」と勘違いされるのは非常に嫌だったので、これは全力で否定しました(笑)
なお、全体的に感じたのは「不動産投資」というのは、やはりそれほどメジャーなものではないということです。
皆さん、噂には聞いたことがあったり、親から相続してやっている人がいるくらいで、自分で主体的にやったことのある方は皆無でした。
多くの人が、「興味はあるが、お金借りてまでやるのは到底無理だなぁ」という反応でした。
「賃貸業」というのもあまり理解されず、「賃貸の仲介をするんですか?」と思われる方も多かったです。
株式投資は割と多くの方がやっています(株式投資もアレルギー反応がある方がまだ多い)が、やはり不動産投資はハードルが高く、相続以外でやっている人はまだまだ少ないようです。(借金を嫌う保守的な考えの人が多い愛知県という土地柄もあるかもしれません)
SNS上だと、とても多くの人がやっているメジャーな投資のように勘違いしてしまいますが、実際はそうではないことを再認識しました。
私の場合、幸い否定的なこと・嫌味などは全く言われませんでした(陰でボロクソ言われているかも知れませんが(笑))のでほっとしましたが、そもそも会社の方々の反応や意見は全く気にする必要がないものです。
自分の人生は自分で責任を持って決めることなので、いくらお世話になった方々とはいえ、何か否定的なことを言われても関係ありません。(家族の意見は聞いたほうがいいと思います)
ただ、「会社の方々にどう伝えたのか、そしてどのような反応があったのか」については、興味を持たれる方も多いかなと思ったので私のケースをご紹介しました。
セミリタイア(あるいはリタイア)を目指されている方の何かしらの参考になれば幸いです。
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