先日、母からもうすぐ実家の住宅ローンが終わると聞きました。
27年ほど前に元々あった家(祖父が建てた家)を壊して建てた家です。
長い年月払い続けてきたので、両親ともやっと肩の荷が下りるのではないかと思います。
実はこの自宅は2世帯仕様になっており、そのうち1つはずっと親族に貸しています。
親族に格安で貸しているので、あまり気にしていなかったのですが、よく考えるといわゆる賃貸併用住宅になっています。
ひょっとしたら、これから自宅を建てる方のご参考になるかもしれないと思いましたので、ご紹介したいと思います。
そもそもなぜ2世帯仕様になったのかと言うと、建て直す前は敷地内に2軒家が建っており、もともと一つは親族に相当格安な賃料で貸していました。(恐らく40年以上)
老朽化で建て直すことになったのですが、長年住んているその親族を追い出すわけにもいかず、2世帯仕様にしてそのまま住んでもらったという感じです。
その際に家賃は大きく上げていますが、相場よりは3割ぐらい安い賃料です。
ちなみに、貸している世帯のほうは少し広めの1LDKです。
そして27年間の間には、その親族がお亡くなりになり、その後私と妻が住んだり、さらに別の親族が住んだりして現在にいたります。
つまり、一般の方には貸したことがなく、今まですべて親族で使用してきました。
ただ、私達夫婦を含め家賃はずっと発生しています。(家賃は住人によって変動しています)
不動産投資家の血が騒ぎ、27年間で一体どのような収支になったのか気になったので、両親に色々と聞いて計算してみました(笑)
まず、建築費は総額3000万円ちょっとです。
それほど高くない大手のメーカー製で、軽量鉄骨造りです。
今までの家賃の総収入は、計算すると大体1300万円くらいになりました。(一般の方にずっと貸していれば2000万円くらいにはなっていると思います)
長い年月の割には多くありませんが、何と27年間ほぼ空室期間がありません。(多分数カ月程度)
一般募集しておらず自主管理なので、広告料や管理費なども一切発生していません。
さらに、給湯器やエアコンの交換はしているものの、壁紙や床などの現状回復工事は全くしていません。(あまり傷んでいないため)
つまり、経費率がとても低く、今まで入ってきた家賃は殆ど丸々利益となっています。(税金の計算は省きます)
元々収益を考えて建てていない割には、結構な手残りになっているので、御の字ではないでしょうか。
ちなみに、最近、母が仲良くなった近所の若夫婦のご両親から、「空いたら貸してもらえないか?」と言われたようです。
孫の世話をするため、近くに家を探しているが、中々良い物件がなくて困っているとのことです。(駐車場付・広めの1LDKは近所に殆どないです)
私が運営している物件より全然客付け力が強いようで、何とも羨ましい限りです(笑)
長い間住宅ローンを払ってきましたが、そのうちの半分近くは、家賃でまかなっている感じになっており、結果的に格安で自宅を建てられています。
しかもローンを完済後は、家賃が丸々残りますので、老後の生活費の足しとして有難い収入になります。
建物は2回外壁塗装をしており、しっかりメンテナンスしてきていますので、あと30年くらいは十分持ちそうです。(本当かどうか分かりませんが、メーカーからは築60年くらいは全然大丈夫!!と言われているようです)
建物全額を回収するのは、まだまだ時間がかかりそうなものの、賃貸併用住宅として十分成功している事例になるのではと思います。
私は中古で普通の戸建を購入しましたが、低金利の住宅ローンで購入できる賃貸併用住宅は選択肢としてかなりアリなのではないかと思います。(騒音など入居者の質の問題は課題に感じますが)
どなたかのご参考になれば幸いです!!
応援クリックよろしくお願いいたします!